Ep19
韓国のSushi
~高級寿司~
はい、みなさんこんにちは。日本語教師のたじぱんです。このポッドキャストでは、私日本語教師のたじぱんが、韓国生活でのしょうもないけど面白い経験や発見をみなさんにゆるーくお届けしていきます。もちろん、私個人の経験と感想なので、それをわかったうえで、楽しんでもらえたらうれしいです。
はい、始まりました。皆さんお元気でしょうか?あの一、暑いね。はい、まぁ暑いね。毎日毎日どうなってんの?本当に。なんかヨーロッパでは熱波が来てて、やばいらしいですね。なんか44度とかって聞いたけど、生きてますか?ヨーロッパの人たち。大丈夫?気をしっかり持って生きてください。まあでも韓国もね、まあまあな暑さよ。あのー36度、今日。ひいーっ!無理一っ!溶けるーっ!もう、あと湿度も高いから、本当にもう不快です。外に出たらもう一気に全身がベタベタになる感じですね。 はい、そんな感じなんですけど今日は前回に引き続き寿司の話をしたいと思います。はい、美味しい話をして暑さを忘れましょう。えーとですね、前回は回転寿司の話をしました。韓国のガッテン寿司とスシローを比べて、まあなんか色々話したんですけど、今回は韓国の高級寿司について話したいと思います。高級寿司です。おまかせのコースです。えーとですね、実は私たち夫婦、6月に結婚記念日がございまして、その時にね、高級寿司に行ってきました。毎年なんか結婚記念日は美味しいもの、ちょっと高い、ちょっと高いレストランに行って食事をするんですけど、今年は韓国1年目、日本食も恋しくなってきた頃なので、そういう高い寿司を食べに行こうということで、まあ単純に興味があったんですね。韓国の高級寿司ってどんな感じだろうと思って。事前の情報として、私の唯一の韓国人の生徒さんがいるんですけどその方から聞いた話では、この韓国と日本の寿司の違いについてですね。その方が言っていたのは、まあ確かな情報かは分かんないですよ。人によって感じ方は違うと思うんですけど、あの日本の寿司というか日本の刺身は熟成させることが多い。熟成するっていうのは何日か置いて美味しさを引き出す。うま味を引き出すことですね。冷凍する場合もあるのかな。一回冷凍する場合もあるし、冷凍しないで熟成させる場合もあるんですけど何日か置いて美味しさを、もっと美味しい刺身にするということです。日本にはそういう技術があるんですけど、韓国については、技術があるかないかの話よりも、文化の違いなのかな、とれた魚を新鮮なうちにすぐ食べるっていう傾向があるらしい。全体的な傾向としてね。だから、結構その、とれてすぐの魚って味が結構薄いですね。日本語で淡白って言うんですけど、淡白な味になりやすい。新鮮だけど、ちょっと味が淡白で、深みがないって感じ。そういう違いがあるので、生徒さんは日本の寿司の方が好きだって言ってました。そういう情報を私は持って今回この高級寿司に行ってみたんだけどその点に関して、多分高級寿司だからだと思うけど十分美味しかった。味のうまみ、深みもあったし、その淡白な感じ、淡白さはあんまり感じなかった。確かに、その回転寿司に行った時は、特に白身とか、あの食べた時は、あのちょっと味が薄い感じがした。だからしっかりお金を出せば美味しい寿司が食べられるということだと思います。たぶん。では、そんな感じで、今日は私が食べたものを順番に紹介していきたいと思います。今回行ったのは、江南(カンナム)にあるお寿司屋さんでした。お店の名前は言いません。お店の名前は言いません。これから私、いろんな話をするので、悪口じゃないよ、悪口じゃない。悪口じゃないけど、いろんな話をするので、プライバシーのためにちょっとお店の名前は言いませんが、カンナムにあるお寿司屋さんに、このチェックテーブルっていう、韓国のレストランを予約するときのアプリがあるんですけど、それを使って予約をして行きました。まず最初にびっくりしたのが、私たち7時の予約をしていました。で、駅からそのお店まで5分くらいかかるんだけど、私たちが駅に着いたのが、7時ぐらいだった。ちょっと遅れそうだったの。てか、遅れてた。遅れてた。これは私たちが悪い。だけど、まあ5分なら大丈夫かなって思ってた。で、駅に着いた瞬間、7時になった瞬間ですね。店から電話がかかってきました。これはね、すごい、素晴らしいね、素晴らしい。びっくりした。で、あの、ほんとすいません、あの、チェソハムニダ~って、あの、申し訳ありませんっていう意味。チェソハムニダ~って言って、ちょっと急いでお店に行ったら、なんとその5組お客さんがいて、コースが同時スタートだったの。ー斉にスタートするコースだったから、みんな待たせてたわけですね、私たちは。はい、マジで申し訳ない。本当にみんなに、あ一ごめんなさいごめんなさい、あの、ミヤネヨ~ミヤネヨ~って言って、あの、まあみんな全然あの優しく、優しくというか、あの笑顔で大丈夫そうだったんだけど、そんな感じで、はいコースがスタートしました。 で、えっと、まあ簡単に私が食べたものをバーっと紹介していきますね。こういうお寿司のおまかせコースって、だいたい、最初は寿司じゃなくて、なんか小さいおかずとか刺身が出てくるんですね。このお店もそういうスタイルでした。まず、えー、なんだろ、まず、1!貝、貝の酢の物。なんかホタテとか入ってた、きゅうりとか。2!タイ、タイの刺身。タイは、なんだ?英語で、Sea bream、Sea bream。私ちゃんと今日準備したの、魚の英語の名前。 Sea breamですね。これの刺身。あ、ちなみにビールは、プレミアムモルツ、プレモルですね。はい、美味しかった。3!アワビ、蒸したアワビですね。アワビは、えーと、 abalone ですね。びっくりしたのが、このアワビの横に肝ソースが置いてて、liver sauceですね。これがすごい美味しくて、バターの味がした、すごい。肝のバターソース。だからちょっと洋風な感じだね。日本の寿司屋で、最初のおかずで、バターを入れることは少ないだろうなあと思って、それが、何だろう、韓国っぽいというか、面白くて、しかもめっちゃ美味しかった。4!あん肝!あん肝大好き。知ってる?あん肝。monkfish liver、monkfish liverですね。普通日本ではあん肝は、あん肝ポン酢で食べます。ポン酢をかけて食べることがほとんど。たぶん寿司屋でもあん肝ポン酢がよく出てくるけど、これもまた韓国っぽくて面白かった。なんか甘辛い、甘じょっぱい煮付けになってて、ちょっと新しい食べ方で美味しかった。この甘いのがちょっと韓国っぽいなと思いました。えー、5!なんか、わからないけど美味しかったやつ。なんかその、お茶を飲むカップみたいな、日本のね、日本のお茶を飲むカップみたいなのが出てきて、私はそれを見たとき、「あ、茶碗蒸しだ!」って思ったの。茶碗蒸しだ。茶碗蒸しは、savory egg custard。まあ甘くないプリンですね。日本の寿司屋ではよく出てくるの、それが。で、私は、あ、茶碗蒸しだと思ってそれをもらったら、全然茶碗蒸しじゃなくて、トマトの…なんか…やつ?トマトのソースのやつ ?めっちゃ美味しかったこれ。何か分かんないけど美味しかった。次!6!焼いたタチウオ。タチウオはbelt fish。 長い魚ですね。韓国はこのタチウオが有名なんですね。よく食べることができる。そして、何番まで言ったっけ?忘れたな。何番か忘れたけど、次が、焼いたイカの上にジュレがかかってるやつとか、その後出汁のスープも出てきた。はい、ここまでが、そのスモールディッシュ。ここから寿司が始まりました。この段階ですでにお腹がまあまあ、いっぱいまでは言わないけど、20%、30%くらいは来てた。すごい豪華だった。最高だった。で、ここから寿司が全部で12貫出てきました。みんな、なんか、寿司の、てか魚の日本語って興味あるのかな?わかんないけど。私、結構、魚大好きな人だから、魚の英語とか興味あるんだけど、どうかな?ちょっと、一応、説明しますね。すし1、これ、正直、あまり覚えてないけど、たぶん、アマダイ。tile fish! 寿司2。イカ。これは大丈夫ね。イカゲームのイカですね。squid。寿司3。サワラ。Spanish mackerel。Spanish mackerel。え~、サワラってスパニッシュなの?なんで?スペインで取れるの ?知らなかった。へえ~。えーっと、え、なんだっけ?寿司、1、2、3、4、寿司5!えー、アジ。 アジ。えー、horse?horse mackerel。ホース?! 馬じゃん。なんで?え、ちょっと後で調べよう。horse mackerel。寿司5、アマエビ。sweet shrimpですね。このアマエビが、寿司のお米の上にアマエビが4本くらい乗ってて、めちゃめちゃもう、もりもりにアマエビが乗っててすごかった。日本だと多分普通2匹、2匹くらい乗ってるけど、その4匹くらい乗っててすっごい美味しかった。しかも甘かったわ。はい、寿司6、えー、イサキ、イサキ、grunt fish、grunt fish。寿司7 ! ニシン!あー!ニシン!これが私の大好きな魚です。ニシン、一番好き。えー、英語の名前は…herring、herring。だって、全然わかんない。えーっとね、このニシンって私が何で好きなのかというと、ちょっと独特な匂いがあるんです。まあこれが好きじゃない人もたくさんいると思うけど、私はこれが好き。ちょっと何、臭み?臭み、いい臭みがあって、それが大好きなんだけど、このお寿司屋さんのニシンは多分その酢じめ?酢じめされてた、なんかvinegaredされてて、塩と酢で。で、その味がちょっと濃かった。ちょっと濃すぎた。魚の臭み、いい意味の臭みを消すくらいの塩と酢だったから、私にとっては。それがちょっと濃すぎたかな。ちょっと偉そうですみませんね。結構こだわりが強いので。そして、寿司8、マグロの赤身です。赤いtunaですね。寿司9!大トロ!fatty tunaですね、これびっくりしたな、あのねー、めちゃめちゃfattyだった。めちゃめちゃfatty。私にとってはfattyすぎる。日本語では脂がのってるって言うんだけど、脂がのってるって言うとちょっといい意味だね、いい意味なんだけど、これちょっと脂がのってるをもう超えて脂っぽい。うん、脂っぽいって感じだった。わかんないけど、韓国の人はこういう脂がいっぱい、脂肪がいっぱい、fatがいっぱいのトロが好きなのかなあ。わかりませんが。寿司10!ウニ!sea urchinですね。これおいしかった~。ウニ。めっちゃ甘かった。これ普通の寿司じゃなくて、なんかのり巻きにしてくれたんだけど、普通、他の寿司は、この寿司の職人、シェフが寿司を握った後、私の目の前にある皿に置いてくれて、私はそれを手で取って食べるっていうスタイルなんだけど、このウニは、そのシェフが手で、のりで巻いて、それをそのまま手で私に手渡ししてくれるスタイルで、手でもらってそのまま食べる。なんかスペシャル、特別感があって美味しかった。はい、寿司11。シメサバ。はい、これも私大好きなの、シメサバ。でもこれも味が濃かった。大好きなやつ、2つが、どっちも味が濃かった。ちょっと残念。だけど、まあ これはね、人によって感じ方が違うと思うので、なんとも言えませんね。最後、12貫目。12貫目。 寿司の数え方は1貫、2貫、3貫、貫ですね。最後、12貫目が、これは最後っぽいね。アナゴ、アナゴ、conger eel。ウナギみたいな、ちょっと細いウナギみたいな感じですね。甘いタレをつけてるので、最後にふさわしい感じでしたね。はい、全体を通して本当に美味しかった、期待以上に美味 しくて、いくつかちょっと味が濃すぎるとか、ちょっとファッティ―すぎ、ファッティーすぎるっていう
のもあったけど、それはそれで受け入れて、全体的に美味しかった。まじでお腹いっぱいで死ぬかと思った。あの、まず寿司に突入するまでにめちゃいっぱいおかずがあったから、その段階でまあまあお腹いっぱいで、もうそこから12貫、私はちょっと死にかけました。死にかけたけど、もう大満足でした。日本酒もたくさん種類があって、私そんなにお酒飲めないけど、旦那さんとシェアして日本酒も飲んで、はい、いい夜でしたね。ーつだけ、一つだけ言わせて。ー番面白かったこと、一番面白かったことなんだけど、このさ、メインのシェフ、寿司を握るメインのシェフ。 あのみんなイメージできる?そのシェフの姿?あのーこういう白いさ、服を着て黒いパンツを履いて、あのーまあそんな感じ、そんな感じだね、でこのシェフもあのー上、上の服は普通だったんだよ、白い服、あの、寿司のシェフっぽい白い服を、あの着てたんだけど下、下のパンツが・・・アディダスの、ジャージ・・・だったの・・・どう?どう思いますか?皆さん。・・・高級寿司ね、高級寿司。値段言ってなかったけど、1万5千円くらいかな、1人。1人1万5千円くらい。高いよね。高い、高級なお寿司のお店で、アディダスのジャージーはちょっと・・・でもめっちゃ面白くて、それが私面白すぎて、最初分かんなかったんだよ。カウンターだから上半身しかほとんど見えない。 だから最初気づかなかったんだけど、途中というかすぐ気づいたよね。ちょっとこうカウンターの中見ればすぐ見えるから、アディダスのジャージ履いてるー!と思って。なんか日本だったら、こんな高い寿司屋でそんなジャージで寿司握るってどう?って私正直思っちゃうけど、外国だし、なんか面白いと思って。もちろんその韓国の他の高級寿司のお店で、そんなこと、そんなお店ばっかりじゃないともちろん思うけど、このお店はそうだった。それが私は途中ちょっと寿司の美味しさを忘れるくらい面白すぎて、いい経験をさせてもらいました。
まあこういう 感じで今日は終わりにしたいと思います。最後まじどうでもいい話しちゃったけど、これが正直一番心に残ってる。なんかどの寿司の味よりもー番心に残ってるからどうしても言いたかった。悪口じゃないです。面白かったという話です。いろんな魚を紹介したんだけど、私実は、これもどうでもいい話なんだけど、大学4年間、魚系の居酒屋でバイトをしてて、刺身、切った後の刺身を見ただけで、何の魚か、だいたいわかります。すごいでしょ?だいたいわかるの。なんかその、身の色とか、皮の色とか、全部じゃないよ、もちろん。全部じゃないけど、そのメイン、メジャーな、メジャーな魚は、だいたいわかる。今日言った魚とかは、だいたいわかる。すごいでしょ?はい。では、みなさん、今日も聞いてくれてありがとうございました。もちろん、寿司はね、日本がー番だと思う。日本がー番でないとダメだと思う。けど、韓国の寿司も十分おいしかった。まだ1件しか言ってないけど、十分おいしかったし、外国で寿司を経験するというのもおもしろいので、皆さんも気が向いたらぜひチャレンジしてみてください。ではまた次回、どんな話をしようかな~お楽しみに~ばいば~い
小話(こばなし) short story
しょうもない silly / trivial
発見(はっけん) discovery
熱波(ねっぱ) heatwave
気をしっかり持つ(きをしっかりもつ) stay strong / keep your mind steady
溶ける(とける) melt
湿度(しつど) humidity
不快(ふかい) uncomfortable
べたべた sticky
おまかせ chef’s choice / leave it up to (someone)
結婚記念日(けっこんきねんび) wedding anniversary
単純に(たんじゅんに) simply
事前(じぜん) in advance / beforehand
唯一(ゆいいつ) only / sole
刺身(さしみ) sashimi (raw sliced fish)
熟成する(じゅくせいする) mature / age
引き出す(ひきだす) bring out / draw out
うま味(うまみ) umami (savory taste)
冷凍する(れいとうする) freeze
傾向(けいこう) tendency / trend
淡泊な味(たんぱくなあじ) light taste / plain flavor
味に深みがない(あじにふかみがない) lacks depth of flavor
白身(しろみ) white fish
悪口(わるくち) insult / bad-mouthing
瞬間(しゅんかん) moment / instant
一斉に(いっせいに) all at once / simultaneously
おかず side dish
洋風(ようふう) Western-style
甘辛い/甘じょっぱい(あまからい/あまじょっぱい) sweet and spicy / sweet and salty
段階(だんかい) stage / phase / step
独特(どくとく) unique / distinctive
臭み(くさみ) fishy smell / odor
酢じめする(すじめする) marinate in vinegar
こだわりが強い(こだわりがつよい) very particular / picky
脂がのってる(あぶらがのってる) fatty (rich in fat, especially for fish)
脂肪(しぼう) fat
握る(にぎる) grip / hold / shape (sushi)
寿司を握る(すしをにぎる) make sushi by hand
手渡しする(てわたしする) hand over directly
タレ sauce (often sweet soy-based)
ふさわしい suitable / appropriate
期待以上(きたいいじょう) beyond expectations
それはそれで in its own way / that’s fine too
姿(すがた) appearance / whole form
上半身(じょうはんしん) upper body
皮(かわ) skin
気が向く(きがむく) feel like (doing something)
貝(かい) shellfish
酢の物(すのもの) vinegared dish
アワビ abalone
蒸した(むした) steamed
肝(きも) liver (organ)
あん肝(あんきも) monkfish liver
ポン酢(ぽんず) ponzu (citrus soy sauce)
茶わん蒸し(ちゃわんむし) savory egg custard
タチウオ cutlassfish
アマダイ tilefish
サワラ Spanish mackerel
アジ horse mackerel
馬(うま) horse
アマエビ sweet shrimp
イサキ grunt fish
ニシン herring
マグロ tuna
赤身(あかみ) lean red fish meat (often tuna)
大トロ(おおとろ) fattest part of tuna belly
ウニ sea urchin
海苔巻き(のりまき) seaweed roll
シメサバ(しめさば) vinegared mackerel
アナゴ conger eel